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精神病を扱う機関としては代表的なのは「精神科」ですが、精神科はまだまだ誤解されている面があり、敷居が高いのが現実です。
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躁状態とうつ状態を繰り返す病気を「躁うつ病」といいます。
悲哀感を主とした状態を「うつ状態」、爽快感を特徴とする状態を「躁状態(そうじょうたい)」といいますが、具体的にはどのような症状となるのか、精神状態と身体状態をチェックしてみましょう。

うつ病
●精神状態
1. 気分
・・・抑うつ、さびしい、孤独感
・・・喜び・楽しさの喪失、興味の喪失
・・・不調、疲労感、疾病観、気力の喪失、緊張、不安、苦悶
・・・気分の日内変動がある。特に朝の抑うつがみられる。焦燥、刺激的、攻撃的。
・・・悲観的で自信を喪失する。自己無価値感、劣等感、対人接触を拒否、ひとりになることを望む。
2. 思考・態度
・・・自責感、罪責感に駆られる。
・・・貧困、心気、罪業妄想といった微小妄想
・・・自殺観念
・・・集中が困難、思考が貧困化、思考が渋滞、決断が困難、記名困難、回想困難、時間の停滞
・・・心気症
3.行動
・・・表情が乏しくなり、身振りが緩慢になる。寡言、寡動、行動の抑制、昏迷ときに不穏、常同的徘徊、興奮、孤立、内閉的生活、仕事の能率が低下、社会的機能の低下、自殺企図。

●身体症状
1.睡眠・・・入眠の困難、断続的睡眠、早期覚醒あるいは過眠
2.欲動・・・食欲低下、性欲低下、無月経、月経異常、体重の低下、ときに増加
3.自律神経系・・・口内乾燥、便秘、消化液分泌低下、手足の冷え、項部痛、肩こり、頭痛、四肢痛、腰痛その他各部位の痛み、悪心、おう吐、胸部圧迫感

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躁うつ病(そううつびょう)は、悲哀感を主とした「うつ状態」と、爽快感を特徴とする「躁状態(そうじょうたい)」があらわれる感情の障害です。
この病気には、遺伝的、性格的要因が大きいとされていますが、病状が落ち着くと、正常な人格に戻るのが普通です。
躁うつ病のチェック
躁うつ病の場合、診断の根拠となるチェックすべき明白な身体的な症状がありません。そのため精神症状あるいは経過から判断することになります。そのさい、うつ状態や躁状態が脳の器質的な障害など、他の病気から生じているものではないことを明らかにするための「鑑別診断」が重要となります。

躁うつ病の経過と予後
躁状態とうつ状態のそれぞれの病相は、数週間から数か月とさまざまです。しかし「いずれにしても良くなる」のは事実です。とはいえ、長期的にみると常に再発の可能性があり、爆弾を抱えて生活しているようなものといえるでしょう。そのため予後を推定することは困難です。
躁状態とうつ状態の両方の病相をもつものを「双極型」、うつ病相あるいは躁病相だけをもつ「単極型」といいます。一般に双極型よりも単極型のほうが長期的な予後はよいといわれます。
・病巣・・・ある期間持続する一定の病状のことをいいます。
●「単極型うつ病」・・・うつ状態となる病相期がある一定期間続いたあと、中間期として正常な期間があり、その後またうつ状態となる病相期がおとずれます。
●「単極型躁病」・・・躁状態となる病相期がある一定期間続いたあと、中間期として正常な期間があり、その後また躁状態となる病相期がおとずれます。
●「双極型うつ病」・・・これには2つあり、一時的に正常に戻りながら、躁病相とうつ病相を行ったり来たりする場合と、正常期間をもたずに躁病相から一気にうつ病相へ、またうつ病相から一気に躁病相へと移行するものです。

うつ病の薬は、現在、非常にたくさんの種類が開発されています。人によって効き目や副作用の出方がかなり異なってきますし、そのバランスのとり方に対する考え方も人それぞれです。たとえば、抗うつ薬のひとつに「アナフラニール」(一般名「クロミブラミン」)がありますが、この薬は確実な効果があるために、精神科医が現在も根強く用いているものです。しかし、この薬には副作用があります。人によって、便秘や口の渇き、尿の出が悪くなるなどの症状が出ます。
抗うつ薬としての効果が良いことは絶対的に重要な条件ですが、かといって上記のような副作用があまり強いとその薬を用いて「うつ病」の症状は改善しても、生活ははたして快適になったか、というと、疑問が残ります。
薬の処方については、担当の医師とじっくりと話をし、副作用もチェックして納得したうえで服用したいものです。
『こころの治療薬 ハンドブック』星和書店では、次の抗うつ薬を挙げています:
●アナフラニール・・・一般名「クロミブラミン」
●アモキサン・・・一般名「アモキサビン」
●イミドール/クリテミン/トフラニール・・・一般名「イミプラミン」
●スルモンチール・・・一般名「トリミプラミン」
●テシプール・・・一般名「セチプチリン」
●デジレル・・・一般名「レスリン」
●テトラミド・・・一般名「ミアンセリン」
●デプロメール/ルボックス・・・一般名「フルボキサミン」
●トリプタノール/ミケトリン/ラントロン・・・一般名「アミトリプチリン」
●トレドミン・・・一般名「ミルナシプラン」
●ノリトラン・・・一般名「ノルトリプチリン」
●パキシル・・・一般名「パロキセチン」
●プロチアデン・・・一般名「ドスレピン」
●リタリン・・・一般名「メチルフェニデート」
●ルジオミール・・・一般名「マブロチリン」
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