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精神病を扱う機関としては代表的なのは「精神科」ですが、精神科はまだまだ誤解されている面があり、敷居が高いのが現実です。
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うつ病というのは、いろいろなきっかけで起こります。ほんのちょっとしたことでうつ病に陥るということを考えると、この病気がどれほど身近なものか、わかります。
おもに社会的、心理的なきっかけで陥るうつ病にはさまざまなものがあります。身近な不安材料をチェックしてみてください。
●荷降ろしうつ病
長年悩んでいた心の負担が急に解決したことで「ほっ」とし、「荷」がおりたことで起こるものです。たとえば、一生懸命働き、やっと念願のマイホームを手に入れた! 息子の受験で奔走していた母親が息子の合格で一気に気が抜けてしまった! 娘の結婚が決まった! 寝たきりだった母親の面倒をみていた嫁が母親の死後、気が抜けてしまった! などです。
何十年と勤めてきた職場を定年になった人が、朝、もう会社に行かなくていい、となったとたん、1日をどう過ごしていいかわからなくなり、気分が落ち込んでしまい、やがてうつ状態に陥ることもあります。

●昇進うつ病
同期入社の同僚たちとしのぎを削ってやっと手に入れた、念願の部長職! やっとの思いで昇進したとたんにかかるうつ病です。新しい役職についたことでやる気がある反面、そのプレッシャーに耐えきれない、上司と部下の間に挟まれて身動きが取れないといったことが原因です。

●引っ越しうつ病
環境の変化がうつ病のきっかけとなることがあります。その代表的なものが引っ越しです。新しい環境に慣れるのにも人によって大きな違いがあります。元来まじめな人はなかなか新しい環境に適応できないことが多いようです。元の居住地へ帰ることもできず、かといって新しい居住地にも自分の居場所を見いだせず、宙ぶらりんになってしまうのでしょう。
ましてや新しく就職した人の場合、職場という新しい環境に入ったこともあり、よりいっそううつ状態に陥りやすくなります。

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「躁うつ病」という病気は、その言葉が示すように、「躁状態」と「うつ状態」が、両方とも現れる病気です。「双極型躁うつ病」は、どちらか一方の病相だけが現れる単極型と比べると、発症年齢が低く、遺伝的な因子との関係が深いとされます。また、近年は研究が進み、炭酸リチウムの使用で再発防止に効果が期待できるようになりつつあります。
躁病の症状とは、具体的には次のものをいいます。チェックしてみてください:
●精神症状
1.気分
・・・爽快、陽気、高揚。
・・・愉快、興味や関心が増加する。
・・・不安定、刺激的、怒り易い。
・・・楽観的、自信過剰、優越感。
2.思考・態度
・・・尊大、誇大妄想。
・・・敏速、連想が促進、観念が奔走、観念が滅裂、即断する、記憶が亢進、無分別、軽率
・・・健康感
3.行動
・・・多弁、言語心迫、不穏、活動増加、干渉・命令的行動、興奮、乱暴、計画倒れになることが多い、乱費、社会的に脱線。
●身体症状
1.睡眠・・・熟眠、短時間睡眠
2.欲動・・・食欲亢進、多飲、性欲亢進
3.自律神経系・・・とくに訴えることはない。多尿

双極型躁うつ病の人の生活上のアドバイス:自分の症状をチェックし、生活の質を高めることが必要です。双極型躁うつ病の人は、躁病期には、誇大妄想的な発言や行動を示し、職場や家庭で・・・本人も自覚がないまま・・・多大な迷惑をかけることがあります。そのため、入院しての治療がいい場合もあります。ただし本人にそれを承知させるのは、非常に困難です。周囲の人たちの理解や対応が重要となってきます。

心の病気は、いろいろな要因で発症します。まずはどの分類に入るか、チェックしてみましょう。
大きく、1.内因性のもの、2.外因性のもの、3.心因性のもの、の3種類に分類されます。
1. 内因性によるもの・・・遺伝や体質などが原因と考えられる精神病です。たとえば、「精神分裂病(せいしんぶんれつびょう)」や「躁うつ病(そううつびょう)」などがあります。
「精神分裂病」は、「統合失調症(とうごうしっちょうしょう)」と名称を改められました。
はっきりとした原因がわからないことから生まれながらの素質が原因であろうと考えられてきましたが、環境的な要因も重要視されるようになってきています。

2. 外因性によるもの・・・脳に物理的な打撃が加わったことによって生じたり、ホルモン系統のバランスの崩れなどが原因で生じる心の病です。
・「症候性精神障害」・・・内分泌障害などによる精神障害や肝臓障害、その他、内臓の疾患による精神病。
・「中毒性精神障害」・・・麻薬依存症などによる精神障害や、アルコール依存症による精神病。
・「脳器質性精神障害」・・・脳炎後遺症で生じる精神障害、脳外傷後遺症。

3. 心因性によるもの・・・性格の偏りや精神的ストレスが原因と考えられる精神疾患を言います。
・「心身症」
・「神経症(ノイローゼ)」・・・ヒステリーや神経衰弱、恐怖症などが含まれます。
内因性の精神疾患と比べ、比較的症状が軽く、発病においては遺伝的要因よりも、環境要因が大きな引き金となると考えられます。

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